刺繍と摺箔を併用した能装束の縫箔。摺箔は、型紙を用いて生地に糊を置き、その上に金や銀の箔を貼り付け、糊が乾いてから余分な箔を掃き落として模様を表わす技法で、中国の印金にあたる。本作品は全体を雲の輪郭で大きく切り分けた大胆な構図が特徴的で、雲の内側には網目模様、雲の外側にはすやり霞模様を摺箔で表す。網目模様の上には尾長鳥、霞模様の上には椿・梅・桜の折枝を刺繍で表しており、いずれも吉祥模様である。
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