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ロココを代表する画家ブーシェは、ポンパドゥール夫人の絵画教師を務め、1765年には首席宮廷画家に任命されている。ボーヴェのタピスリー工場と関わりをもち、1755年には王立ゴブラン織工場の長となったことでも分かるように、装飾の分野で才能を発揮し、絵画にもその装飾的手法を駆使して独自の装飾画の様式を完成させた。
彼は1742年頃から神話画に田園趣味を結びつけた小型の作品も制作するようになった。それらは森や水辺の中に神話的人物を配し、休息や戯れをテーマにした牧歌的な雰囲気をもつ作品であった。
本作もこの時期の神話的田園画の見事な一例で、羊飼いが奏でる横笛の音に聞きほれるニンフを描く。この絵と対の《田園の気晴らし》(東京富士美術館蔵)にも、男女が憩う牧歌的情景が描かれている。羊飼いや農民の扮装をして田園の戯れを楽しむという娯楽が上流階級に流行したこととの関連も興味深い。

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