小笠原流折形

立花家史料館

結ぶ 折る・包む

折形とは
日本に紙が伝わったのは仏教の伝来と同様に古く、平安時代には独自の製紙法である「流し漉き」の技術が確立され、本格的な日本紙(和紙)の制作が始まっています。しかし、この頃までの紙は大変な貴重品で、宮廷や寺院以外で日常的に使用されることはありませんでしたが、和紙をふんだんに利用した王朝文化が花開き、色紙を使った襲ね色目(かさねいろめ)など、この時代の公家文化の華やかな一面を形成いたしました。  鎌倉時代になると質実剛健な武士に政権が移行し、紙を使う層が公家や僧侶から武士に広がって、華やかな薄い紙よりも、厚くて実用的で丈夫な紙がもとめられるようになります。こうして実用紙が発達してきた鎌倉、室町時代には、紙で物を包むということが多く出現します。
小笠原流〜折る・包む〜
左/木花包 右/草花包
折据
四種の折据
胡椒包
上/草の草 下/草の行
箸包
行の行(六等)
書籍包
小熨斗
日本は魚や貝、海藻など海産物に恵まれ、米による酒も豊富で、鮮魚や酒を贈るしきたりが古くからありました。しかし鮮魚や酒だけでなく他の品物も贈るようになった時、贈り物には必ず「なまぐさ」(魚類)と「酒」を添えていました。これが熨斗の原型です。やがて鎌倉、室町時代になりますと、酒肴を添える習慣は次第に簡略され、薄くのした鮑、するめ、昆布を添えるようになります。現在でも、古くからのしきたりを重んじる方々の間では、贈り物には鰹節や干し物を添える習慣があります。熨斗は神饌の第一のものであり、不老長寿の薬として珍重されていた薄くのした鮑が用いられました。室町時代になりますと、中国との交流により輸出品として鮑が貴重なものとなったため、海藻を畳目にのしたものなどが、代用品として使われるようになります。
樽之口包
角樽の飾り
末広包
婚礼式
婚礼式 陰の式 写真右/瓶子の雄蝶 写真左/雌蝶
御守・愛敬守包
花嫁の幸せを願った御守を包みます

日本人には細やかな情緒性があり、ちょっとしたことでも意味を持たせ、見て美しくということを考えます。物を包むにも、中身にふさわしい折り方を工夫しています。

小笠原流の弓矢や結納品(レプリカ)小笠原流礼法を記した巻物、弓馬術の映像は、現在小倉城庭園の常設展示で観覧できます。

立花家史料館
提供: ストーリー

北九州市立小倉城庭園

公益財団法人立花財団

参考文献
『小笠原流 結ぶ 折る・包む』 
著者:小笠原流三十一世宗家 小笠原清忠 
撮影:星野達郎 
発行:アシェット婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)


展示製作
小笠原清忠(小笠原流三十一世宗家)
立畠敦子(北九州市立小倉城庭園)
大平みどり (公益財団法人立花財団)

写真
星野達郎

提供: 全展示アイテム
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