書道の里 因州和紙

鳥取県

佐治地区

歴史 佐治地区
佐治地区は、鳥取県東南部山間部に位置し、清流佐治川があり、農業を中心として和紙の生産、養蚕、林業などの産業が栄えました。因州和紙の起源は定かではありませんが、8世紀半ば奈良時代の正倉院文書の中に因幡の国印が押されたものが発見され、正倉院に保存されています。また、平安時代の「延喜式(えんぎしき)」(905~927年編纂)に因幡の国から朝廷に紙が献上されたという記録があります。これらのことから、因州和紙は1200年を越える歴史があるといわれています。
歴史 明治‐大正
明治時代に入ると県の指導により、和紙の原料となる三椏栽培に力が注がれるようになりました。さらに、近代的な紙の漂白技術の導入、合理的な生産方式などにより、工場数は江戸時代の約500から、1300以上に増加し、その勢いは大正末期まで続きます。
現在の因州和紙
戦後、それまでの主力製品であった事務用薄葉紙、障子紙等は事務機の台頭や生活様式の激変で壊滅的な打撃を被りました。しかし、因州和紙は画仙紙等の書道用紙と工芸紙、染色紙に力を注ぎ、多くの和紙愛好家や書道家に愛用されています。
因州、筆切れず
筆の運びが滑らかで墨がかすれず、筆が長持ちすることから、毛筆による書道・書画に用いられるようになりました。「因州、筆切れず。」は、因州和紙の代名詞となりました。
紙祖
長い歴史の中で、紙業に携わった先人たちの偉業と、その伝統と反映を願い、佐治紙祖碑が建立され、毎年11月に佐治紙祖碑祭りとして神事・祭典が執り行われています。
製法
材料づくりは、手漉き製法と基本的に同じですが、熟練が求められる手漉き和紙製作工程を省力化するため、機械装置を使った「流動漉き」が、佐治では普及しています。より量産が可能になりました。
材料仕込み「叩解(こうかい)」「打解(だかい)」
三椏(みつまた)、楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)などの樹木の皮から、和紙を漉けるような状態にまで、繊維をできるだけ傷めないように加工していきます。「ビーター」や「打解機」という機械を使い、繊維をより細く、ほぐしていきます。しっかりほぐすと、紙を漉く際に原料繊維同士が絡みやすくなり、紙の強度が上がります。
抄紙(紙漉き)
繊維を溶かした水溶液が簀桁(すげた)に注入されたら、繊維を均一にするため、枷(かせ)を縦横に揺らし、一枚一枚漉いていきます。
圧搾・脱水、乾燥、二次加工・仕上げ
漉いた紙は水気を多く含んでいるので、一晩かけてゆっくり、脱水する作業を行います。さらに、圧搾機にかけ、圧をかけて水分を抜きます。脱水が終わった和紙をはぎ取り、一枚ずつ刷毛を用いて熱したステンレス製の板や鉄板に貼り、乾かします。断裁機で裁断し、サイズを揃えたり包装したりすることによって商品になります
定番商品 書道用画仙紙
楮・三椏・雁皮をはじめ、藁・茅・竹・木材パルプなどを巧みに配合すろことにより、冴えた墨色を現し、墨の濃淡・滲み・かすれなど表現力に優れた書道用紙を生産しています。また、種類が豊富で、様々な紙質に対応できることから、水墨画・日本画など絵画用の紙としても幅広く使われています。
「かすれ」と「にじみ」
書道や水墨画では、「かすれ」や「にじみ」を美の表現として大事にしています。
かみんぐさじ 体験
佐治町にある「因州和紙伝承工房かみんぐさじ」は、因州和紙の伝承を目的として設立された施設です。書道用紙をはじめ、便箋・封筒・ちぎり絵用和紙など小物まで製作しています。製作した和紙商品をお得な産地価格で購入できるショップや地元食材を使った食堂が併設されています。和紙作り体験が好評で、自分で作った和紙でうちわも作れます。
鳥取県
提供: ストーリー

【資料提供】
鳥取県
有限会社かみんぐさじ

【協力】
・鳥取県因州和紙協同組合
有限会社かみんぐさじ

【監修】
鳥取県
京都女子大学 生活デザイン研究所

【テキスト】
鳥取県

【写真】
・前﨑信也(京都女子大学准教授)
・高山謙吾( A-PROJECTS

【映像】
・高山謙吾( A-PROJECTS

【翻訳:】
・エディー・チャン

【翻訳監修】
・ ローラ・ミューラー

【サイト編集・制作】
・渡邊碧(京都女子大学 生活デザイン研究所
・田岡佑梨(京都女子大学 生活デザイン研究所

【提供】
鳥取県

提供: 全展示アイテム
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