源氏物語図帖

京都国立博物館

土佐光吉・長次郎筆(重要文化財) 

縦25.7㎝、横22.7㎝の小画面に、肉眼では捉えきれないほど細緻な表現をほどこしたこの作品。描かれているのは、日本を代表する文学『源氏物語』の各場面。

全54図のうち35図は桃山時代に活躍した土佐光吉(1539~1613)によって、19図はその有力弟子と思われる「長次郎」という人物が描いたと考えられています。ここではそのほんの一部をご紹介いたしましょう。

桐壺

源氏(白い服の少年)は、鴻臚館(こうろかん)で高麗人(緑の服の男)と対面する。
高麗人は源氏の顔を見て、帝に昇りつめる相であるが、そうすると国が乱れるという。
これを聞いた帝は源氏を臣籍に降ろした。

高麗人と対面する源氏

空蝉(うつせみ)

源氏は空蝉という女性を忘れられず、邸宅を訪ね、彼女が碁を打つ姿を垣間見る。
夜更け、源氏を敬遠する空蝉は彼の訪問を察知し寝床を抜け出す。
源氏は部屋に入り、空蝉と思いこんで、さきほどの碁の相手であった軒端萩(のきばのおぎ)に近付く。

碁を打つ空蝉と軒端荻

若紫

病を患った源氏は、北山を訪ねる。
そのとき、あこがれの女性である藤壺に生き写しの少女を垣間見た。
その後、少女を育てた尼君が死去すると、源氏は彼女を引き取った。
少女は後の紫の上である。

軒先に出る少女

賀茂祭の日、源氏に思い焦がれる六条御息所は、行列を見物しに行く。
そこで、源氏の正妻である葵の上一行と場所争いの大騒動を巻き起こす。

細緻な牛車の装飾

澪標(みおつくし)

明石に流されていた源氏は、許され都に戻り、昇進した。
秋には住吉に盛大な参詣を催した。

玉鬘(たまかずら)

歳末、源氏と紫の上は女性たちに贈る新年の着物を選んだ。
源氏が昔愛した夕顔の娘で、九州で育ち上京したところを源氏が養女として迎えた玉鬘にも、美しい着物がくばられた。

着物を選ぶ女性たち

胡蝶

春、源氏の邸宅で船楽(ふながく)が催される。
池に船を浮かべ、華麗な宴が夜通し続いたのだった。

鮮やかな衣装を身にまとう舞人たち

提供: 全展示アイテム
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