鳥取県の郷土玩具

鳥取県

民衆文化の継承

鳥取県の郷土玩具
鳥取県は、張子、土人形、木地玩具をはじめとした豊かな郷土玩具の世界が今も息づいています。豊かな森林を抱える県境では、独楽作りも古くから伝えられてきました。
戦前から戦後につながる郷土玩具ブームによって、途絶えていた古玩具の復興や、新たなデザインによる創作玩具が作られるようになりました。県中部で作られた土人形では、土天神などの伝統に加え、当地の神話や昔話を題材にした作家性のある小品が数多く誕生しました。
流しびな
赤紙に胡粉で白い梅花の模様を散らし、金の烏帽子にはかまを着けた男びなと女びなが組み合わされて、桟俵(さんだわら 米俵の蓋になる、藁で編んだ円盤状のもの)や折敷(おしき 木製の縁付き四角盆)にのせられたものが一般的です。
歴史
流しびなの原形は平安時代にさかのぼると言われています。この風習は江戸時代頃、鳥取県東部に伝わってきました。旧暦三月三日、男女一対の紙雛を桟俵にのせ、菱餅や桃の小枝を添えて、無病息災を祈り、災厄を人形に託して、千代川(せんだいがわ)に流します。
桟俵の製作
藁の長さを切り揃え、長さ半分の位置をひもで束ねます。束ねた位置を中央にして、藁を折り返し、放射状に均等に広げます。丸い木枠を中心に固定します。
木枠の外側に出た藁を木枠の外側の曲線に沿って、藁を2~3本ずつ束にして編んでいきます。

The lengths of straw that extend beyond the wooden disc are then woven along the curved rim of the disc in multi-stalk bundles.

編み終わりの束を別の藁で結んで止めます。
人形の製作
紙粘土で雛の頭を作り、胡粉を塗ります。目や髪は墨で、口は朱で描きます。
白い梅鉢模様を描いた赤い紙で着物を作り、金色の紙で帯や袴を作ります。青竹の棒で人形を桟俵に固定して、流しびなのできあがりです。
流しびなの館
鳥取市用瀬町(もちがせちょう)に伝わる流しびなの伝統行事を後世に伝承し、その文化を紹介する大型木造建築の施設です。各時代、各地の雛人形などが展示されています。流しびなの製作体験もできます。
はこた人形 はこた人形工房
天明年間(1778-81)に備後の国から行商に来た備後屋治兵衛が、倉吉の素朴でつつましやかな娘に惹かれ、これを人形にしたといわれています。
張子とは
桐の木型に和紙を張り重ね、張り子を型から抜き取り、胡粉で下地を塗り、泥絵具で彩色し、にかわで、つやを出した張り子細工です。
製作工程
木型に新聞で水張りをして、その上に和紙をのりで張り重ねていきます。和紙が乾いたら、切り込みを入れ、中の木型を取り出します。胡粉(貝殻の粉を溶かした白い塗料)を3回塗り重ねます。
墨で髪、着物、帯を描きます。にかわ(魚や牛の骨を溶かしたもの)を3回塗ります。赤色(染料とにかわを溶かしたもの)を1回塗ります。最後に着物の模様や顔を描きます。
はこた人形工房は倉吉白壁土蔵群の一角にあります。この地区は、江戸、明治期に建てられた建物が多く、国重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。水路に架けられた石橋や赤瓦に白い漆喰壁が見られる風情のある町並みです。
木彫り十二支人形 おぐら屋 
約200年前、木地師小椋佐兵衛が、挽物を製作したのが始まりです。その流れをくむ小椋家七代目により、従来の挽物に独創的なデザインと技術を加えて木彫人形十二支が製作されました。
おぐら屋
本体を挽物細工で作り、表面を泥絵具で彩色したものです。素朴な中にも斬新な趣があります。 現在八代目の家族によって継承されています。
鳥取のえと 信夫工芸店
この十二支人形は県内の杉、檜材を使用し、それぞれの動物の特徴を捕らえ、造形を単純化し、モダンな絵付でかわいらしく仕上げた手づくりの郷土玩具です。
木工立ちびな 信夫工芸店 
鳥取県に伝わる流しびなをモチーフに創作した素朴な木製の人形です。地元中国山地のヒノキを使い、着物の柄に松や藤を描いてあります。
とっとり雛 土人形 信夫工芸店
鳥取県に伝わる流しびなをモチーフに創作した土人形です。流しびなと同じ梅花の模様を着物に描いています。また、着物の色に赤、白、緑の3通りの組み合わせがあり、モダンな感じがします。
信夫工芸店
代々建具屋の家系で身につけた技術で、戦後、初代信夫規安(しのぶのりやす)が郷土玩具づくりを始めました。二代目賢太郎が父の伝統を基礎に、今日的なデザインを取り入れ、新しい郷土玩具づくりを続けています。
わらべ館
童謡・唱歌とおもちゃのミュージアム、わらべ館には、鳥取県のみならず、全国の主な郷土玩具を紹介するコーナーがあり、さらに、時代を象徴する国内外のおもちゃが多数展示されています。また、岡野貞一(おかのていいち、「故郷」の作曲者)ら、鳥取ゆかりの音楽家を中心に、こどもの歌の歴史を幅広く紹介しています。
鳥取県
提供: ストーリー

【協力】
おぐら屋
信夫工芸店
流しびなの館
はこた人形工房
わらべ館

【画像提供、監修&テキスト】
鳥取県

【写真】
・前﨑信也(京都女子大学)

【翻訳】
・エディー・チャン
【翻訳監修】
・ローラ・ミューラー

【編集&制作】:
・升田真帆(京都女子大学 文学部国文学科

【プロジェクト・ディレクター】
・前﨑信也(京都女子大学 生活造形学科

【提供】
鳥取県

提供: 全展示アイテム
ストーリーによっては独立した第三者が作成した場合があり、必ずしも下記のコンテンツ提供機関の見解を表すものではありません。
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