こぎん刺し

青森の手しごと

幾何学模様の刺繍
こぎん刺し(こぎんさし)とは、青森県津軽地方に伝わる刺し子の技法のひとつ。藍で染めた紺色の麻布に、真っ白な木綿の糸で幾何学模様を刺繍するもので、デザインの美しさが特徴です。
津軽の女たちの産物
江戸時代、津軽の農民は木綿の衣料を着ることが許されていなかったために、麻地の着物を何枚も重ね着して寒さをしのいでいました。そこで、農村の女性たちは、保温と補強のために、麻の布地の要所要所に木綿で刺子を施しました。こうして生み出されたこぎん刺しは、厳しい北国の自然の中で生きてきた女性の知恵の産物です。
麻に木綿糸を刺す
こぎん刺しの特徴は、藍染の麻地に白い木綿糸で織目に沿って手刺しするところにあります。また今日では、用途によって木綿地やウール地なども用いられており、色彩も時代を経て多彩さを増しています。 その素朴で美しい幾何学模様は、一針一針丹念に刺し続ける北国の女性の繊細さと力強さとを象徴しているようでもあります。
こぎん刺しのルール
こぎん刺しは、もともとは保温や補強を目的とした地刺だったものが、次第に模様刺しへ変化し、やがて菱形を作るようになりました。こうして自然発生的に出来たものがこぎん刺しの基礎的な要素になります。そして菱形の内部に美しい模様が現れるような糸の出し方を工夫し始めていよいよこぎんは美しくなっていきます。こうして作られたモドコと呼ばれる単位模様は、一般に使われるもので30種類ほどにもなります。さらにその単位模様の組み合わせに囲み模様などが入ってくることで、こぎん刺しは無数のデザインを持つようになりました。
山仕事に適した「西こぎん」
西こぎんは弘前市の岩木川を越えた西側、今の西目屋、相馬、船沢、小沢の各地区あたりで作られたものです。 山に入って思い荷物を背負う山仕事が多い所でもあったことから、肩の布がすり減らないように、肩の部分に縞模様の工夫があり、黒糸と白糸で交互に刺した五段の縞があることから「縞こぎん」とも呼ばれています。 他の地域に比べ西こぎんは麻布が緻密なため、模様が細かくいろいろな模様が入って手間がかかることかとから、主に晴れ着として使われました。またその美しさゆえに、かつて津軽地方では「嫁をもらうなら西から」という話があったほどです。
稲作地帯の「東こぎん」
東こぎんは、弘前の東側、黒石市、平川市、弘前市石川地区などで作られました。 太めの麻糸で織られた布に刺したものが多く、模様は縞がなく、全体に大胆で大柄なものが多いのが特徴です。
貴重な「三縞こぎん」
三縞こぎんは五所川原市金木を中心に、つがる市で作られ、鮮やかな太い三筋の縞模様が特徴です。 金木地方は冷害や凶作に襲われることが多く、そのためこぎん刺しをする生活の余裕がなかったのか、刺し手が少なかったのか、現存するものが極めて少なく、残っているものは大変貴重なものになっています。
弘前こぎん研究所
「こぎん刺し」の普及と制作、販売を行っている「弘前こぎん研究所」。津軽の農家を訪ね、600種類にもおよぶパターンや基礎資料を収集しました。工房の見学やワークショップなども行っています。
ちゃんちゃんこ
ちゃんちゃんことは子供用のそでなし羽織。こぎん刺しが施されたちゃんちゃんこ。
はんてん
こぎん刺しが施されたはんてん。
ショッピングバック
こぎん刺しが施されたショッピングバック。
小袋
こぎん刺しが施された小袋。
若い作家による作品
伝統的なこぎん刺しに対し、若いこぎん刺し作家による独創的な作品も誕生しています。 青森県出身の長橋ナツキさん作の名刺入れ。
キュートなこぎん刺しも登場
こちらは、岩手県出身の角館徳子さんの作品です。パステルカラーを中心にした色使いは、普段使いしたくなるくらいキュートです。
By : 青森県
提供: ストーリー

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