鑑賞ポイント① 「障子の役目」
障子は日本家屋における建具のひとつとして、 平安時代から用いられてきました。 本来、室内と外、部屋と部屋をさえぎるものですが、 和紙を使い“明かりを通すことができる特徴”が、 日本の住文化を豊かにし、欠かせない存在となりました。
鑑賞ポイント② 「障子の紙」
和紙は、主に「楮(コウゾ)」「三椏(ミツマタ)」「雁皮(ガンピ)」という 木の皮の繊維を材料にして作られています。色がかわりにくく、長持ちするという特徴があります。
障子紙の原料は楮(こうぞ)です。 楮の木の皮をむいて白い皮にし、水に浸します。水に溶けやすい不純物「あく」を除き原料を柔らかくします。 川の流れに2、3日 楮を浸す、「川晒し」という方法が伝統的に行われていました。 この後、「煮熟(しゃじゅく)」「ちりとり」「叩解(こうかい)」など 数々の工程を経て、いよいよ「紙漉き」の作業となります。
漉き上げた紙に圧力をかけて水分を搾り出す「圧搾」という作業の後、 一枚ずつはがした紙を特製の刷毛を使って板に貼り付け、天日で乾かします。 今では、中にお湯を循環させる金属製乾燥機に貼り付けて乾かすこともあります。
出来上がった紙は、一枚一枚丹念に手にとって検品します。 紙を光に透かして、破損、傷、チリなどの不純物があるものや斑のあるものを除き、 紙の厚みも考慮して丹念に選別します。
鑑賞ポイント③ 「障子のバリエーション」
障子はガラスとの併用で住空間にさらなる潤いを 与えてくれるものとなっていきます。作家 大佛次郎の愛した「せせらぎの間」。 すべての雪見障子を開けると・・・・
パノラマの世界が広がります。
ノーベル文学賞作家、川端康成が愛用した「桐三の間」。 障子に 組木細工をほどこされ、箱根の景色が再現されています。 夜が明け 陽が昇る様子、山に霞がかる様子が障子のスクリーンの中に描写されていきます。
外の世界と優しくつながり続けることのできる「障子」。
NHKエデュケーショナル「美の壺」
提供: ストーリー

協力:
公益財団法人 官休庵
旧今井家・美濃史料館
美濃和紙の里会館
沢村正工房
福住楼

写真:渞忠之

音楽:菅原一樹

英語サイト監修:
前﨑信也 (京都女子大学 准教授)
まい子・ベア

制作:NHKエデュケーショナル

©NHK2017

提供: 全展示アイテム
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