山鹿灯籠

立花家史料館

和紙の芸術 超絶技巧の美「山鹿灯籠」

山鹿灯籠の歴史と由来
その昔、菊池川一帯に立ちこめた深い霧に進路を阻まれた景行天皇のご巡幸を、山鹿の里人が松明を掲げて御迎えしたことに由来します。 以来、里人達は毎年欠かさず「大宮神社」に松明を献上してきました。 和紙で作られた優美な金灯籠を奉納するようになったのは、室町時代に入ってから。 江戸時代になると8月16日の深夜に各町内の辻々に飾られた灯籠を若者達が担いで奉納する「上がり灯籠」が行われるようになりました。
山鹿灯籠の特徴
山鹿灯籠は、木や釘を用いず、糊と地元の楮を使用した和紙だけで作製される伝統工芸品で、有名な金灯籠(かなどうろう)を始めとして、宮作り・寝殿造り・座敷作り・城作りなど様々なバリエーションの作品があります。全ての工程は手作業で行われており、柱や障子の桟にいたるまで、各部位は和紙を折って糊付けして空洞化し、それを流れ作業によって組み上げていきます。

木や金具は一切使わず、和紙と少量の糊だけで作られます。

中は空洞に仕上げていきます。
驚くほど軽いのはそのためです。

灯籠としての美しさを追求するために、単なる縮小ミニチュアではなく縦横のスケールを独自に工夫しています。

型紙を用いて切り分けていきます。

各部品の糊付けを行い組み立てます。

六枚の和紙を砲弾状に組み立てます。
糊による接合面が滑らかになるように、紙の切断面が斜めになっています。

部位ごとに作成したものを糊のみで接着し組み立てています。
金灯籠の擬宝珠部分の出来上がりです。

部位ごとに作成したものを和糊で組み上げていきます。
写真は蕨手足部です。

曲線部分はのりしろを作らず、紙の厚さだけで貼り合わせます。
滑らかに美しく仕上げるかどうかは灯籠師の腕の見せ所です。

六角部と言われる部分です。

中心部を組み上げていきます。

高さが不統一であれば違和感があるので、蕨手の高さを手作業で揃えます。
最後に、擬宝珠を貼り付け「金灯籠」の完成です。

伝統的技法により完成された山鹿灯籠(金灯籠)

金灯籠

金灯籠

千人灯籠踊り
毎年8月16日の夜、金灯籠を頭上にのせた浴衣姿の女性1000人によって踊ります。

山鹿灯籠「宮造り」

山鹿灯籠「宮造り」

山鹿灯籠「座敷造り」

山鹿灯籠「座敷造り」

山鹿灯籠「座敷造り」

山鹿灯籠「鳥籠」

山鹿灯籠「矢つぼ」

灯籠師
山鹿では灯籠制作者のことを「灯籠師」と呼びます。 灯籠師になるには高度な技術と熟練を要し、一人前になるには十数年の期間が必要です。 8月の灯籠まつりに奉納される灯籠は約30基。灯籠師たちは4月の大宮神社の制作開始祭でおはらいを受けて身を清め、灯籠まつりに向け製作を開始します。 昔は女人禁制、門外不出、指定継承の秘技として受け継がれてきましたが、今では女性灯籠師も登場し、伝統を守っています。 大宮神社にある「灯籠殿」には本宮例祭の深夜に行われる「上がり灯籠」で奉納されたすべての山鹿灯籠を展示してあり、灯籠師の技を間近に見ることが出来ます。展示中の山鹿灯籠は毎年まつりの度にすべて新しく入れ替わり、前年に奉納された灯籠は予約制(先着順)で払い下げを行うほか、灯籠祭当日にはおみくじの当たりくじを引いた方に差し上げています。
立花家史料館
提供: ストーリー

熊本県立伝統工芸館

展示製作
坂本尚文(一般財団法人熊本県伝統工芸館)
大平みどり(公益財団法人立花財団)

資料展示協力/山鹿市、山鹿灯籠振興会、山鹿灯籠の店なかしま、九州文化財研究所

提供: 全展示アイテム
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