1968年

不安な年

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レグ ランカスターが写すパリ五月革命とプラハの春
(Getty Images)

1968 年は、政治不安と社会変動の年でした。世界各地で、市民の自由を求める抗議運動や、ベトナム戦争に反対するデモ活動が見られました。パリ五月革命とプラハの春も、政治的民主主義や個人の自由を求めるこの世界的な闘争という文脈の中に位置づけられます。

この 2 つの事件を、イギリスの新聞写真家レグ ランカスターがカメラに収めています。レグはデイリー エクスプレス紙に所属しており、当時はパリに拠点を置いていました。

フランスでは、体制を激しく非難し現状に挑む学生運動が盛んになり、これに失意の労働者たちが加わるようになりました。5 月、パリにある多数の大学で学生ストライキが次々と発生し、衝突が激化する中、路上での対立に至りました。

レグの写真は、暴動の経過を鮮明に記録しており、抗議グループと警察機動隊の間の緊張が手に取るようにわかります。

レグは、デイリー エクスプレス紙に 40 年間務めました。デイリー エクスプレス紙は、全盛期の頃は多数の報道写真家をスタッフとして雇っており、世界中に派遣していました。レグは多才な写真家で、スポーツや有名人など、あらゆる分野の写真に対応できるうえ、細部を逃さない鋭い目を持っていました。

民衆に向けて催涙ガスを放とうとする警察機動隊。その瞬間の表情がとらえられています。
暴動の結果、道路に散らかるガレキや投石物。

左の写真: 5 月 14 日、警察と対面して警戒する民衆。今にも全面対決が始まりそうです。

カメラをわしづかみにした写真家が移動しています。道路には、急ぐ人の靴が置き去りにされています。写真の右下隅には、レンガのようなものを持った抗議グループのメンバーがこちらに向かってきます。大気は催涙ガスでかすんでいます。

連帯感を示すため腕を組む抗議グループ。
パリの 5 区で、学生と直面する警察の列。
けがをした男性を運ぶ衛生兵と警察。

左の写真: 対決が暴力化し、地面に倒れる抗議者もいます。暴動に巻き込まれた報道写真家は、ビルの入り口に向かって避難しようとしています。また、警棒を掲げて前方に押し寄せようとする警察を撮影しようとする写真家もいます。

顔面が血まみれとなった犠牲者を別の学生が支えています。後ろのグループは、手を頭の上で組んでいます。

防護盾で身を守る警官。次の衝突に備えています。
腕を組み警察に立ち向かう学生たち。抗議者の中には、防護用のヘルメットをかぶっている者が多数います。
身を隠す警官と写真家。両者とも自分の「武器」を手にしています。
警官隊の背後から撮影された写真。非常に興味深い視点です。
民衆を追い払おうと催涙ガス弾を投げる 1 人の警官。
抗議グループを道路から追い払おうと前方に進む警察機動隊。
日常生活に戻ろうとするパリ市民。学生の暴動の後、道路にはガレキが山積みになっているため、乗り越えていかなくてはなりません。

同じ年の 8 月、レグは、プラハの危機を撮影するため、チェコスロバキアにいました。

「プラハの春」とは、人気のあった共産党指導者アレクサンデル ドゥプチェクが改革に取り組み、検閲を緩めた短い期間を指す言葉です。

ソ連指導者に向けて「チェコスロバキアにワルシャワ条約機構を離脱する意図はない」と何度も説明しましたが、チェコスロバキアの自由化政策は、ソ連にとって脅威とみなされ、軍事介入が必要だと判断されました。

左の写真: 8 月 27 日、プラハのヴァーツラフ広場に集まる学生。チェコスロバキア共産党第一書記アレクサンデル ドゥプチェクの名前を記した横断幕を掲げています。

右の写真: ソ連軍の侵入に立ち向かうべく、花を持ってプラハに集まる民衆。涙を浮かべた表情は感情に訴える力があります。

プラハの道路を進む T 55 ソ連軍戦車。ソ連がチェコスロバキアを占領しました。
戦車を調べる学生たち。
停車した戦車の上で遊ぶ 2 人の子供。
ジープや戦車の上でくつろぐ兵士たち。ただし、その視線は注意深く周囲を監視しています。
抗議グループに加わる兵士たち。兵士の表情を近くで見てみると、市民との親密さが表れています。
ソ連の新聞を燃やす学生たち。平和的な抗議活動の 1 つです。
仕事に向かうプラハ市民。背後に鎮座している戦車が不気味さを醸し出しています。
軍事介入の最新情報を得ようと熱心にラジオに耳を傾ける人々。
ソ連軍戦車を攻撃するチェコ人の怒れる若者たち。
ソ連によるチェコスロバキア占領に抗議し、ヴァーツラフ広場で反体制文学を配布する学生。
闘争の犠牲者の葬式。薄暗い写真の中央で、女性が嘆き悲しんでいます。彼女の肩に置かれた白い慰めの手が悲しみを増します。
バリケードの残骸。
ヴァーツラフ広場に集まった民衆。
ソ連軍による占領に対する抗議集会で口笛を鳴らす民衆。
プラハの中心を行進するソ連軍。
軍事介入に抗議する人々の手。
提供: ストーリー

Curator - Archive Research Manager — Caroline Theakstone
Photographer - Reg Lancaster  Express Photos —

提供: 全展示アイテム
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