木曽義仲は平安末期の武将で、源頼朝、義経とはいとこにあたる。幼名駒王丸。二歳の時、頼朝の兄義平に父を殺される。危うく一緒に殺されそうになったが こっそり助け出され、乳母の夫である信濃の国の中原兼遠にあずけられる。源氏の大将の血を受けた駒王丸は木曽の山中で大事に育てられ、やがて元服し木曽義 仲と名のる。京都で平家が栄えている頃である。
治承四年、以仁王の令旨により挙兵。平家の大軍を奇襲、夜襲で討って入京する。敗れた平家は西海に逃れ義仲は後白河法皇より「朝日将軍」という名を与えられる。
ねぶたは戦いで窮地に陥った木曽義仲が、以前に平家から剣を奪い返してあげた不動明王に救われ、平家の軍勢を打ち負かす場面。