ダイヤモンド・ポイント彫りアンポリーナ(ミサ用葡萄酒器)
16世紀末~17世紀初 ヴェネチア
宙吹き、熔着装飾、ダイヤモンド・ポイント彫り
ダイヤモンド・ポイント彫りで、2個の紋章を彫り込んだアンポリーナ。紋章の1つは枢機卿の帽子の下に、もう1つは王冠の下に表現されていて、上下には唐草模様が彫刻されている。装飾的な把手、葡萄酒を注ぐ特有の長い注口、ブルーの縁取りと首巻きを付けた開口部と胴部が砂時計のような器形をしている点に、この時代のアンポリーナの特徴があらわれている。ドイツの有名なクルッグ・コレクションの旧蔵品の1点であった。