舩木道忠は来待石(きまちいし)※を使い、布志名黄釉を完成させて、1962年に島根県無形文化財指定保持者に認定されています。「縁のところに少し色を入れたりとか、細かい処に神経を遣うのが、祖父らしいです。祖父が美学生の頃はアール・ヌーボーやアール・デコが流行りでしたから、肩の張り方とか、このボリューム感などは、特にその影響を感じます。祖父の方が装飾性に富んでいる。父は形を整理して、シンプルに力強く、というのが特徴です。祖父は繊細で、ちょっとオシャレな作行きです」と六代目の伸児さんが解説してくださいました。