1965年、森はニューヨークのホテル・デルモニコで初の海外コレクションを発表した。このショーでダラスの高級百貨店ニーマン・マーカスのオーナー、スタンレー・マーカス氏に見いだされ、ニューヨークの百貨店を中心に、アメリカ国内で森のドレスが販売されるようになる。当時アメリカでは、自宅に客を招いた際に女主人が着用する華やかなホステス・ガウンの需要があった。それに応えるものとして、本作のような華やかで気品ある森のドレスは人気を博した。本作はまた、リチャード・アヴェドンにより撮影され、『アメリカン・ヴォーグ』(1966年11月号)に見開きで掲載された。森の代表作の一つ。