天界の神々が、初めて地上の葦原中国を統治することになったため、天照大御神が御孫である瓊々杵尊を高天原から遣わすことにした。
瓊々杵尊が降臨しようとするとき、その道に立ちふさがっているものがいた。
そこで、天鈿女命(ねぶたの送り)がたずねてみると、降臨の先導をつとめるために出迎えた猿田彦神であった。
眼光鋭く、長い鼻と手足をもった異形の姿の神である。
天孫一行の道案内をしたことから、道祖神(道の神)、交通安全の神としても広く信仰を集めている。
本年十二月に東北新幹線全線開業を控え、これを寿ぎ、猿田彦神の御加護をいただき、郷土青森のますますの発展を祈るものである。