読み込んでいます

初夏の図

森田恒友c.1926-1927

埼玉県立近代美術館

埼玉県立近代美術館
さいたま市浦和区, 日本

不同舎に学んだ後、東京美術学校卒業。石井柏亭らと雑誌『方寸』を創刊。1914年渡欧、セザンヌの作風に共感する。翌年帰国。22年〈春陽会〉の創立に参加。洋画家として出発するが、帰国後は水墨淡彩により、武蔵野や水郷の自然を詩趣あふれる筆致で描いて「平野の詩人」と称された。

恒友が描く水墨画は、いつも武蔵野や水郷のなんの変哲もない風景ですが、そこには爽やかな風がそよぎ、草の匂いに満ちています。特に、点景に人物が描かれると人々の楽しげな会話が聞こえ始め、単調な風景ががぜん、生き生きと躍動し始めます。この作品には人は描かれていませんが、蝶を追って元気に跳ね回る犬がその役割を果たしています。下から上へと積み上げていく日本画伝統の画面構成で、関東平野の水田の広がりが巧みに描かれています。「草の青さと水の明るさと、夏の平野は水のあるところが嬉しい」と、初夏の野を好んで取材した恒友の作品には、この作品のように水のある風景が多いのです。

一部のみ表示もっと見る
  • タイトル: 初夏の図
  • 作成者: 森田恒友
  • 作者の生存期間: 1881 - 1933
  • 日付: c.1926-1927
  • 実際のサイズ: w51 x h141.2 cm
  • Media (Japanese): 彩色、絹、軸
  • Media: color on silk, hanging scroll
  • タイプ: 日本画
  • 外部リンク: http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
埼玉県立近代美術館

アプリをインストール

美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます

ホーム
発見
プレイ
現在地周辺
お気に入り