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灰陶加彩鷹匠

不詳

公益財団法人 東京富士美術館

公益財団法人 東京富士美術館
東京都, 日本

鷹狩は古代中国の王侯、貴族のとくに好んだ遊びであり、それに従うのはこのような鷹匠である。鷹狩は古代ペルシャにその起源があり、西方から伝えられた遊戯である。本作は髪を結った俑、もう一体はフエルトの帽子を冠った俑。二人とも男性と思われるが、後者の俑は心持ち表情がやさしく、頬がふっくらしており、男装の麗人かもしれない。唐時代の壁画や、俑にはこうした麗人がよくみられる。しかし服装はまったく同じ。折り返した幅広の襟の付いたコートを羽織り、胴のところで細いベルトで縛っている。ベルトには飾り紐を数本垂らせている。胴の下の着物には襞があり、ズボンをはいていたのか。いま彩色は剥落しているが、朱や褐色、黒、緑の絵具で彩色されていた。

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