食品サンプルは、一般に飲食店などに陳列される料理の模型のことをいいます。料理を視覚的に説明するとともに、商品名や価格を提示することでメニューとしての役割を果たすものです。
大正初期、当時の日本では写真技術が遅れていたこともあり、モノを表すための造形技術が進化しました。そんな中、衛生試験所などで用いられる保健食 の「料理模型」が誕生しました。
実物に寒天をかけ型を作り、石蝋を流しこみます。その時に和紙や綿で裏打ちをすることで補強していました。最後に絵の具で彩色をして完成です。模型は、石膏で型をとるのが通常であったが、料理模型は寒天で型をとっていました。
現在の食品サンプルの原材料は化学樹脂ですが、これらは株式会社デザインポケットにより、蝋製のサンプルを再現したものです。