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ライオンが岩陰から勢いよく身を乗り出し、咆哮しながら獲物に飛びかかろうとする瞬間を描いています。右足の鋭い爪、左足の筋肉の描写など、勇ましい百獣の王の姿が的確にとらえられた作品です。従来の日本画で獅子と言えば一般的には唐獅子でしたが、栖鳳はヨーロッパから帰国後、1901年に「獅子」と題して写実的なライオンを描き、世間の話題を集めました。本作も同時期に描かれたものです。制作が遅れたことを依頼主に詫びる、栖鳳直筆の手紙も付属しています。
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