グッゲンハイム坏
1875年 ヴェネチア
サルヴィアーティ工房
ジュゼッペ・バロヴィエール作
宙吹き、熔着装飾
1875年にミケランジェロ・グッゲンハイムの所有していた作品に基づいて作られた装飾坏であったことから、“グッゲンハイム坏”の名称が付けられた作品である。中空のバラスター・ステムが四段に作られ、それぞれの間を繋いで、四方にガラス紐飾りが付けられている。坏身の下部には、18世紀のグラスに突起の付いたリブ飾りが付けられており、同様の技法で装飾を施した蓋がつけられている。この蓋も、手持坏として使えるようになっている。極めて装飾的な蓋付のワイン・グラス、通称ポカール(ドイツ語)と呼ばれているグラスである。最初、18世紀の作品をイシドーロ・セグーゾが復元し、その後、ジュゼッペ・バロヴィエールが、サルヴィアーティ工房の人気商品として制作したものである。
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