聖徳太子の実の名は厩戸皇子という。
太子は574年大兄皇子と穴穂部間人皇女の長子として生まれた。
少年時代から仏教に親しみ、学問を学び国際人だったのである。
けれども太子の10代は蘇我氏と物部氏の争いなど
国内政治が大きくゆらぐ出来事の連続であった。
592年 推古天皇が即位し、20歳で蘇我馬子とともに政治の表舞台に立つ
603年 朝鮮諸国の官僚制度を取り入れた冠位十二階
翌年には群臣の服務規程をまとめた憲法17条を制定している。
場面は蘇我氏と物部氏の争いで神仏のご加護を受けた聖徳太子が毘沙門天の鎧を借り、物部氏に立ち向かう姿である。
千手観音の千本の手はどのような衆生をあまねく救済しようとする観音の慈悲の力と広大さを表している。
すべての人々の世界平和を祈る。