小嶋商店は、江戸時代から続く京提灯の老舗工房です。京都の伝統的な「地張り式」提灯は、提灯の骨格である竹の骨作りから紙貼り、絵付けまで、全ての工程が手作業。時間と手間をかけて作られた京提灯は、丈夫で素材感のある仕上がりが特徴的です。その耐久性は、雨に合わなければ10年は軽くもつと言われるほどです。
平骨の両端を糊付けした和紙で留め、輪にします。
輪作りがすむと、骨ためという道具で丸みをつけていきます。竹はまっすぐに返ろうとする性質を持つため、竹の力をためてきれいな円になるよう、その繊維をまんべんなく柔らかにする必要があります。