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深山和紙の特徴は「ニレ」にノリウツギを使うことにもあります。「ニレ」は粘度が高く水中に楮の繊維を滞留させることができる液体で和紙を漉く時に欠かせません。トロロアオイが使われることが多いですが、山形では多くの地域で「ノリウツギ」が使われました。ノリウツギは栽培が難しく、山中に自生しているものを採取して、木の皮を剥いだ内側を削いで煮ることで粘液を作ることができます。そのため「ニレ」にノリウツギを使う和紙は多くありません。紙漉きの技術だけでなく、そこに使う素材や道具も大切なものとなっています。
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