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北斎は浮世絵師の中では、美人画を描くことは少なかった。しかもどのような主題でも続き物は少なく、本作のような5枚続きは他に例がない。ボストン美術館などにも所蔵例があるが、神戸市立博物館本は紫色などの発色が美しく、抜群の保存状態で伝世した貴重な例といえる。かなり大規模な吉原の遊郭の内部が詳細に描かれ、右上の出入口に暖簾らしきものがかかっていて、この妓楼の名前が記されているようだが、残念ながら判読できない。吉原のどこの妓楼なのか特定はできていない。
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