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灰釉刻文双耳壺

不詳

公益財団法人 東京富士美術館

公益財団法人 東京富士美術館
東京都, 日本

釉薬を掛けた陶磁器は商時代、さらにそれより前の夏時代(二里頭期 紀元前1200年頃)に始まるとされているが、その技術のルーツ、始まりが華南か、華北かははっきりしない。原始青磁、原始磁器と呼ばれる。この壺は金属器の壺を忠実に写した器形であり、さらに釉薬が掛ることで、金属器の雰囲気をより強くしている。華南の戦国時代の墓からは、こうした金属器を写した灰釉陶器が副葬品として納められており、青銅器の代用品として製作されたのである。

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