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この壺は後漢時代の作品。蓋が伴っているのは珍しい。青銅器の壺を写した器形で、胴や肩の圏線にその名残が窺える。青銅器の壺は銅と錫と鉛の合金であり、作られた時は金色に輝いていた。この緑釉は銅錆を表現したものではない。金属の持つメタリックな雰囲気を緑釉で表したのである。こうした鉛釉陶器は後漢時代中期の2世紀頃まで華北を中心に作られているがその後は作られなくなる。
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