裾から褄、衿にかけてモチーフを配した江戸褄模様の小袖。描かれているのは淀川の三十石船で、舟子や船頭、乗客たちの表情が描絵によって生き生きと表されている。下絵は江戸時代中期の浮世絵師・勝川春章(1726-1792)によるものと伝えられる。本作品の制作年代とは時代を異にするが、丸紅創業者である初代伊藤忠兵衛も、近江麻布の持下り(出張卸販売)に出た際に三十石船を利用したとされていることから、丸紅にもゆかりのある作品である。この小袖は、丸紅ギャラリーのロゴデザインのモチーフになっている。
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