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靄に煙る柳並木が、遠ざかるにつれて青緑色から淡い黄緑色に変化していく。水辺の眺望を丁寧な筆致で描いた美しい作である。本作とよく似た構図の絵を、門人の日根対山も描いている(泉佐野市史編さん委員会編『泉佐野市史資料 第2集 日根対山作品集』)。同作には、海屋が本作と同じ詩を賛として記しており、款記から嘉永5年(1852)の作とわかる。本作も同じ頃のものとすると、海屋75歳頃の作だろうか。
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