読み込んでいます

博多祇園山笠当番法被(福神流上魚町)

不詳Meiji Period(about 1900)

福岡市博物館

福岡市博物館
福岡市, 日本

博多の代表的祭礼「博多祇園山笠」の長法被(ながはっぴ)。山笠を舁くときに着る丈の短い「水法被(みずはっぴ)」に対して、長法被は当番を務めるときに新調するので「当番法被」と呼ばれる。明治時代以降着用されるようになったもので、各町が久留米絣(くるめがすり)を用いて意匠化した独特な図柄をそれぞれ持っている。祭礼期間中のみ着ることが許され、そのまま結婚式などにも出席できるなど、晴れ着・儀
礼服ともみなされてきた。
この法被は、福神流旧上魚町のものである。久留米絣ではなく、昭和の初期まで博多東部の箱崎在で織られていた「箱崎縞(はこざきじま)」で仕立てられているところに特徴がある。上魚町は明治26年と33年の山笠で福神流の当番町を勤めており、これは後者に製作されたものと思われる。福神流は、明治38年の「追い山(おいやま)」で雷嶋と太鼓の音を聞き
誤って一分早く山笠を出発させ行事を混乱させた責任をとって、この年を最後に山笠奉納を休止している。大正2年以降は、もっぱら「鎮めの能」を担当する能当番を務めることで山笠に参加するようになった。昭和に入ると、当番法被は「上魚」の文字をあしらった久留米絣製のものに変わった。戦争
で被災した博多には、上魚町のような明治期の当番法被
はほとんど残っていない。
【ID Number1992P00933】参考文献:『福岡市博物館名品図録』

一部のみ表示もっと見る
  • タイトル: 博多祇園山笠当番法被(福神流上魚町)
  • 作成者: 不詳
  • 日付: Meiji Period(about 1900)
  • 実際のサイズ: w104 x h124 cm
  • タイプ: 染織
  • 外部リンク: http://museum.city.fukuoka.jp/
福岡市博物館

アプリをインストール

美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます

ホーム
発見
プレイ
現在地周辺
お気に入り