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元時代の龍泉窯では、イスラム教圏の食文化を反映して盤が大型化した。さらに明時代前期には、宮廷が景徳鎮と龍泉の両窯へ「様(よう)」と呼ばれる図面で器形や文様を指示し、「官器(かんき)」と呼ばれる宮廷用製品を製作させた。これにより、景徳鎮窯の青花や釉裏紅磁器と龍泉窯青磁に、共通する器形・寸法・文様の製品が生まれた。永楽年間(1403~24)に製作されたこの盤は、同時期の景徳鎮窯にも同様の器形・寸法の作例があることから、官器と考えられる。
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