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中国の不老長寿の思想を表す神仙や霊獣の文様をもち、縁の断面が三角形の鏡を三角縁神獣鏡という。古墳時代前期の古墳から大量に出土し、多くは中国魏代の舶載鏡と推定されているが、未だ日本列島以外で出土例がないため、これらの鏡を全て日本製とする説もある。本品は鋳上がりが極めて良好で、脇侍を従えた二体の神(東王父と西王母)と二体の獣を対置し、隙間に神仙思想を反映する烏、蟾蜍、蓬莱山、博山炉(西王母が住む山を模した香炉)などを表す。文様帯には四方に「天」「王」「日」「月」の銘文を一字ずつ刻む。
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