京の都、堀川にかかる一条戻橋。源頼光の使いに出た渡辺綱が、深夜この橋のたもとで一人の美女に出会う。綱は女に、五条のあたりまで送ってほしいと頼まれ馬に乗せるが、少し行くと女は鬼女の姿となって、「いざ我行く処は愛宕山ぞ」と叫んで襲いかかってきた。
大立ち回りの末、髭切丸の名刀で鬼女の片腕を切り落とすと、鬼は愛宕山へと飛び去っていった。
歌舞伎の演目としても知られている、平安中期の伝説である。
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