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根付の名工として知られる懐玉斎正次(1813-1892)の作。象牙容彫(かたぼり:写実的で立体的な丸彫)で日本三景のひとつ天橋立の風景をわずか4cm程の蛤の中に再現している。肉眼では細部まで確認するのが困難なほどのミクロの世界が全く破たんなく展開しているのは驚異的である。松並木の松は一本一本枝ぶりを違え、海には舟をうかべて遊ぶ人々の姿まで彫り出されており、観る角度によって様々に表情を変える名勝の光景は小さな貝に閉じ込められたひとつの宇宙のようだ。
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