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裸体

黒田清輝1889

島根県立石見美術館

島根県立石見美術館
益田市, 日本

鹿児島出身の黒田清輝(1866-1924)は、はじめ法律を学ぶため18歳でパリへ渡るが、周囲の勧めもあり西洋絵画を学ぶことを決意する。当時のアカデミズム系の有力画家であったラファエル・コランに師事し、コランから本格的な西洋絵画の教育を受けた。帰国後は、白馬会を結成、また東京美術学校西洋画科の中心的指導者にもなり、画壇の一大勢力を形づくった。森鷗外とは、文展の洋画の審査員を一緒につとめ、公私にわたる交友があった。
本作品はアトリエでポーズをとる女性モデルの全身を背面からとらえた作品。窓から差し込む明るい光がモデルを照らし、画家は逆光の位置から微妙な光の調子を描いている。本格的に油彩画を学び始めてまだ間もない頃の油彩画習作で、黒田の油彩画修行のすすみ具合がうかがわれる。また画面右下には、フランス語で「私の友人藤島へ、心からの思い出をこめて、黒田清輝」と書かれており、この絵が黒田から藤島武二へ贈られた物であることを示している。

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  • タイトル: 裸体
  • 作成者: 黒田清輝
  • 作者の生存期間: 1866/1924
  • 日付: 1889
  • 実際のサイズ: w43.8 x h80 cm
  • タイプ: 油彩、カンヴァス
島根県立石見美術館

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