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オーケストラピット

新国立劇場

新国立劇場
渋谷区, 日本

さまざまな演目に対応するため、オーケストラ・ピット(以下、オケ・ピット)には多彩な機能が施されています。楽器の編成、声のバランスに合わせてオケ・ピットは深さを変えています。たとえば小編成のモーツァルトは舞台から1.80m前後、大編成のワーグナーは演奏できる限界の2.66mまで床を下げることもあります。
新国立劇場のオケ・ピットの特徴は、舞台下へ奥行き約2.50mの「掘り込み」があること。大編成の演目ではプレイヤー席がここにも並びます。掘り込みには、音を反射・吸収する壁が表裏にあり、演目ごとに面を変えられます。響きを調整するために、客席との区切りのフェンスに幕を垂らすことも。ちなみにフェンスは、客席床面まで下げられます。
オケ・ピットが深くなると、そのぶん高くするのが指揮台です。ハンドルで高さを自在にできる指揮台は、新国立劇場オリジナルのもの。弦楽器第一プルトはプルト台に乗ることがありますが、これは指揮台との目線の高低差を緩和するためです。ちなみに、ワーグナー演奏時よりさらに床を下げると、一階客席の下から、地下一階にあるピアノ庫のドアが現れます。ピアノ、ティンパニ、コントラバスなど大型楽器は、床を目一杯下げてここから搬入します。
指揮譜面台右にあるのはキューランプです。舞台転換中は赤ランプ。緑ランプがついたら、指揮者は棒を振り下ろします。演目によっては100人以上が入るオケ・ピット。楽器の配置は楽団ごとに特徴があります。ご来場の際はぜひ注目してみてください。

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  • タイトル: オーケストラピット
  • 場所: 新国立劇場
  • 権利: New National Theatre, Tokyo
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