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滝壺

横尾忠則1984/1987

セゾン現代美術館

セゾン現代美術館
軽井沢町, 日本

日本の現代美術家、グラフィック・デザイナー。1936年兵庫県に生まれる。1960年代からグラフィック・デザイナーとして活躍し、60年代後半になると土方巽や唐十郎、寺山修司らの舞台のポスターを手掛け、独自のスタイルを確立する。また、写真家・細江英公、作家・三島由紀夫、映画監督・大島渚らと共同制作を通じて親交を深める。日本的なポップと前衛を融合させた独自のスタイルは人気を博し、1972年ニューヨーク近代美術館で個展が開かれるなど、海外での評価も高まる。1980年ニューヨークで観た「ピカソ展」に衝撃を受け、絵画制作の方向を見出す。1981年「画家宣言」を行い、それ以降は「美術家」として絵画制作を主軸とした創作活動を展開している。

 横尾が扱うモチーフは森羅万象だが、とりわけ「滝」を描いた作品を数多く残している。滝が描かれた本作には、鏡の欠片が矩形のカンヴァスの縁に沿って貼られている。また、鏡の欠片は画面上部に描かれた男の顔を四角く囲んでいる。この男は、細江英公の写真集『薔薇刑』に被写体として登場する三島由紀夫と同じポーズで描かれている。四角い鏡になった画面に描かれている三島の姿は、画面と向き合う(=鏡に映った)画家自身の姿なのかもしれない。

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  • タイトル: 滝壺
  • 作成者: 横尾 忠則
  • 作成日: 1984/1987
  • 実際のサイズ: 268.0×194.0
  • タイプ: Painting
  • 権利: © Yokoo Tadanori
  • 媒体/技法: 油彩、鏡、カンヴァス
セゾン現代美術館

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