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紫色の柄違いの着物を着た姉妹を二副の画面に描いている。「三人の女」「紅裳」につづく女性シリーズである。翌年の第3回日展でも「桔梗」という女性の立像を描いており、着物の襞や女性の顔立ちを繊細な線描で表現している。第12回帝展で落選した後、秋野はやや穏健な画題に転じ、女性あるいは子供をモデルに伝統的な範疇での仕事をしている。1948年の創造美術結成後の画風の大きな変化を考えれば、官展時代の秋野は伝統と創造の狭間で試行を繰り返した時代であったといえるかもしれない。
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