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雪をかぶった芦の間を鋭く鳴きながら飛ぶ一羽の白鷺。せせらぎでは、もう一羽が毛づくろいをしている。二羽の姿には、静と動の対比がよく表れている。空気はどこまでも冷たいが、寒々とした雰囲気のなかに微かな赤みがさして、日の出が間近であることを告げている。細長い茎のそこはかとなく淋しい風情と、白鷺の華奢な姿から受ける鋭利な感じが雪景色に調和し、いかにもきびしい冬の朝の寒さを伝えている。
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