舞台はヘント奪取の結果を示しており、ルイ14世のめざましい勝利により不意に奪取された忠告、政治、スペインの先見の明を擬人化した姿のみが描かれています。対になっている場面から放たれる稲妻で目が見えない忠告。上空を飛び、ヘント奪取を告げるファーマのトランペットに怯える政治と先見の明。政治の前には、マキャヴェッリとフェリペ2世の著書という2冊の本が置かれ、この王の即位以来、スペインの政治が不正であることを意味しています。絵画はさらにフェリペ2世の父カール5世に対する批判にも言及。皇帝の野心がもたらした結果は彼の紋章、今にも崩れ落ちそうにぐらついたヘラクレスの柱と、お守りに書かれた「Plus Outre(そのうえ)」の語で象徴されています。