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【清泰院大姫(加賀前田家4代光高正室)所用】菊の白露蒔絵料紙箱

江戸時代・寛永10年〈1633〉

徳川美術館

徳川美術館
名古屋, 日本

流水に岩、銀鋲を露に見立てて咲き誇る菊が描かれている。金や銀の象嵌で葦手文字が散らされている。文字は「仙人の折る袖匂ふ菊の露打払ふにも千代はへぬべし」で、『新古今和歌集』に収められている賀の和歌である。
 『幸阿弥家伝書』や『幸阿弥家蒔絵品目』など幕府の御用蒔絵師である幸阿弥家の記録から、寛永十年(一六三三)に加賀前田家四代光高に嫁した三代将軍家光の養女(実は水戸徳川家初代頼房女)の清泰院大姫の婚礼調度と知られる。大名婚礼調度の黄金時代の作例である。蓋の表に紙包を模した折形があり、もとは櫛箱であったのが後代に料紙箱に転用されたのであろう。

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  • タイトル: 【清泰院大姫(加賀前田家4代光高正室)所用】菊の白露蒔絵料紙箱
  • 作成日: 江戸時代・寛永10年〈1633〉
  • 媒体/技法: Maki-e lacquer
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