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袋の金唐革は、金属箔を貼った革にさまざまな文様をプレスし、ワニスを塗って金色に発色させたもの。ヨーロッパでは壁に貼る装飾用の革として用いられた。オランダとの交易を通じてもたらされた日本では、金唐革を袋物に仕立てて用いた。当時の人々にとって、金唐革のたばこ入れはステータスシンボルでもあった。このたばこ入れにも谷斎(こくさい)の緒締(おじめ)や猩々天民(しょうじょうてんみん)の根付(ねつけ)といった名工の品が取り合わせられている。
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