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薩摩焼は、慶長3年(1598)に島津義弘に従って帰化した朝鮮の陶工金海らによって、鹿児島付近に窯が築かれて始まったとされる。この茶碗はきめの細かい土に畳付を残して白釉をかけ、その上に荒磯文を描く。魚体や飛び散る波沫などに金泥を惜しみなく使っている。高台は四角で、その廻りに朱・青・緑・紺の釉薬で宝相華文をめぐらせている。 江戸中期に竪野系の窯で作られたものであろう。
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