名古屋市美術館

名古屋市美術館
名古屋市, 日本

名古屋市美術館のコレクションについて

名古屋市美術館のコレクションは、昭和58年から始められました。当初の収集計画は、近代美術館として地域の美術文化活動の足跡がたどれるようにとの視点から、名古屋文化圏と考えられる伊勢湾周辺地帯にゆかりの作家を中心とした優れた作品を収蔵することから出発しました。こうした地元作家のうち、全国的または国際的な視野において、美術史的価値が高いと認められる作家については、できるかぎり作家個人の芸術の発展が明らかになるように系統だてて収集することに努め、北川民次、三岸節子、荒川修作、河原温、桑山忠明の作品についてはある程度の系統的な収集ができたと考えています。
こうした方針に沿って収集を進めるなかで、地元重要作家への美術史的影響と関連を理解するのに役立て、収蔵作品に厚みをもたせ美術館の特色を出すため、また国際性のあるものを加えるということを考慮し、「エコール·ド·パリ」「メキシコ·ルネサンス」「現代の美術」の3つの方針を加え、収集の範囲を広げました。現在、以下の 4つの収集方針に沿って収集を進めています。

①郷土の美術
郷土の美術の流れを展望するためのコレクションを、洋画、日本画をはじめとしてさらに写真などの新しい分野に広げ、系統的に収集しています。また、地元作家に大きな影響を与えた近代日本美術の代表作家たちの優れた作品や、地元作家の関係したグループなどに参 加した作家の作品を収集し、日本の近代美術における郷土作家の位置づけを明確にしていきます。

②エコール·ド·パリ
荻須高徳をはじめとする郷土作家が渡仏し、大きな影響を受けたとみられることから、エコール·ド·パリと呼ばれる、1910年代から30年代にかけてパリで活躍したおもに異邦人作家たち、モディリアーニ、シャガール、スーチン、パスキン、キスリング、ユトリロ、ローランサン、藤田嗣治などの作品を収集しています。

③メキシコ·ルネサンス
メキシコ·ルネサンスは、1910年に起こったメキシコ革命を背景として、メキシコ民族文化の復興と新生メキシコを表現した作家群です。地元作家北川民次がメキシコに渡り強い影響を受けました。オロスコ、リベラ、シケイロス、タマヨ、カーロなどの作品を収集しています。 また、メキシコ·ルネサンスに影響を受けたアメリカの近代・現代美術作家の作品を収集し、メキシコ·ルネサンスを多面的に紹介していきます。

④現代の美術
荒川修作、河原温、桑山忠明など郷土出身の重要作家の作品を系統的にコレクションを進めながら、関連する作家の作品を収集しています。また、新しい現代美術の動向(1980年以降)を代表する国内外の作家作品も収集し、将来に向けて系統的なコレクションを作っていきます。

(出典: 名古屋市美術館概要)

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場所

名古屋市美術館日本
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2丁目17−25
芸術と科学の杜・白川公園内
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