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黄と緑の長方形

ニコラ・ド=スタール1951

福岡市美術館

福岡市美術館
福岡市, 日本

矩形の格子状の静謐な配置を破るかのように、黄、緑、赤といった色彩が華やかに入り乱れています。厚塗り絵具によるうねるような物質感は、静的な画面に躍動感を与えています。「静」と「動」のこの緻密な絡み合いが、本作品の魅力です。ロシア貴族の末裔に生まれたド・スタールは、ロシア革命により母国を追われ、南仏で生涯を閉じた画家です。その画業は主に抽象画によって彩られていますが、1952年以降は、具象的作風へと展開しました。本作品が制作された1951年は、ド・スタールが具象的作風へと移行する直前であり、その意味で本作品は、画家の抽象画の帰結点であるとも言えます。

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  • タイトル: 黄と緑の長方形
  • 作成者: ニコラ・ド=スタール
  • 日付: 1951
  • 実際のサイズ: w97.4 x h129.7 cm
  • Materials and Techniques (Japanese): 油彩・画布
  • タイプ: 絵画
  • 媒体/技法: Oil on canvas
福岡市美術館

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