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沖の石蒔絵盃

不詳19th century, Edo period

立花家史料館

立花家史料館
福岡県, 日本

平皿形の一盃で、朱漆塗に研出蒔絵・平蒔絵・高蒔絵で波に沖の石、和歌を表す。岩に切金を置き、飛沫を銀蒔絵、波頭を白密陀で描き、稚貝・螺鈿を象嵌している。立花家の重宝、「沖ノ石盃」の元歌、二條院讃岐による「わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそしらねかわくまもなし」に基づいているが、「わが袖は」のところが「わが恋は」となる異本百人一首の方で表している。表には「わが恋はひほひにみえぬ」の文字と、絵によって「沖の石」を表し、岩上にはさらに芦手で「乃」の字を配す。裏には、「人こそしらねかわくまもなし」の文字と波・岩の意匠を表から連続させている。こうした和歌の一部を絵で表した盃は京都のものに多く、また厚手の木地も京漆器の特徴を示す。重宝「沖の石盃」の元歌を翻訳し、大盃を小型化して愛用する目的で、立花家から京都に注文したものと思われる。

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  • タイトル: 沖の石蒔絵盃
  • 作成者: 不詳
  • 作成日: 19th century, Edo period
  • 実際のサイズ: 径10.8cm 高3.0cm
  • タイプ: 漆工
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