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洛中洛外図は京都の市中(洛中)とその近郊(洛外)に点在する寺社、城や屋敷、商店や住居などを俯瞰でとらえた都市図である。画中には、祇園祭の山鉾巡行、賀茂競馬などの年中行事、歌舞伎や酒宴などの遊楽、南蛮人の行列といった場景が広がり、老若男女さまざまな階層の人々を描いている。本作品の制作期は、描かれた建築物の創建年代より元和年間(1615~24)中頃と推測され、1800人におよぶ人物たちや建築物の緻密な描写から、江戸初期の洛中洛外図を代表する一本に数えられる。
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