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徳川慶勝(尾張家14代)所用
十四代慶勝のために作られた大小の拵である。石首魚は、ニベ科の海魚で、頭部に耳石(石首魚石:いしもちいし)という大きな骨がある。拵の鞘塗には、この耳石が嵌入されており、黒地に白の斑文が鮮やかな効果を出している。脇差拵が安政元年(一八五四)三月、刀拵が同四年六月に作られた。慶勝が慶応二年(一八六六)、四十三歳の時に本拵を帯びて撮影した写真がある。
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