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数年にわたる朝鮮出兵の間、虎狩に挑んで武功を誇った武将は少なくなかった。日本には生息しない虎は、皮は敷物に、骨は漢方薬にと古くから珍重されており、豊臣秀吉は滋養強壮のために、朝鮮の武将たちに虎の肉や骨、内臓までを送らせている。箱書墨書に「大虎の歯ならびに小虎の歯入」とある二本の牙は、立花(米多比)鎮久が仕留めた虎の歯として米多比家に伝来した。薬として飲用したのか、歯を削った痕跡がみられる。
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