夢二が描く大きな瞳にすらりと伸びた手足、感傷的な表情の女性像は「夢二式美人」と呼ばれ人気を博した。夢二は少年時代の1899年末から1901年夏まで北九州八幡東区で暮らし、官営八幡製鉄所で働いていた。本作は、1922年、夢二が山形県酒田市に滞在した折に描いた作品のひとつ。夢二が酒田で制作した作品群は愛好家から「酒田もの」と呼ばれ、評価が高い。本作に描かれた物語は不明だが、唐代風の衣装から中国の故事、または古代日本の説話を想起させる。
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