1997年にNYに単身で渡り、ゼロから始めたアメリカ生活。ストリートアートとグラフィティーアートの世界にのめり込むことで、私の海外での作家活動は本格的にスタートしました。この20年間、世界中のストリートをきっかけに多くの人々との出会いと別れがありました。これまでの活動は山あり谷ありでしたが、今ではおかげさまで壁画の制作、ギャラリーや美術館の展示、映像制作、ファッションやプロダクトのデザイン、遂には大学講師など、ストリートだけに限らず、表現の幅はますます広がる一方です。この度、静岡市東海道広重美術館における私の日本初の個展に際して、かつて広重や北斎も大好きだったであろう『旅』をテーマに、私の経験した旅とその記録をご紹介します。実際に旅をしながら制作した作品、映像、写真、スケッチ、エッセイ、手製の携帯用ステンシルや道具など、旅と作品制作に関するありとあらゆるモノによるコラージュ・インスタレーションです。私にとって旅で見たものや感じたことがアイデアの源であり、明日へのパワーに繋がります。展覧会を介して、何かを作ったり、旅をしたくなるようなポジティブで刺激的な気持ちを皆さんと共有できたら幸いです。
ご来場ありがとうございました。
xアイコ